カシオペアのアルバム紹介/Full Colors
どうも、tctです。
今日は、タイトルにもある通り日本フュージョン界の二大巨頭の一角でありかつ、パイオニア的存在でもあるカシオペアというフュージョンバンドのアルバムから1枚紹介したいと思います。
まず、カシオペアを知らない方へ向けてざっくりこのバンドを説明したいと思います。
カシオペアは今から46年前の1977年に結成されたフュージョンバンドです。
(フュージョンとは、ボーカルを除いたギターやベース、キーボードやドラムなどの楽器(英語で楽器のことをインストゥルメントと言います)だけで曲を演奏する音楽の一分野のことです。ジャズという分野も楽器のみを基調とする曲を演奏するため、今まで自分はこれらを明確に区別してこなかったのですが調べてみるとやはりこの両者は似たくくりに分類されることが多いようです。しかし、曲を聴いた感じではエレクトリックな感じがする曲はフュージョンの曲、アコースティック風な曲はジャズの曲という感じがします。私は高校生の頃にフュージョンの曲を聴くようになりました。カシオペアやT-SQUAREなどの楽曲は流れるような爽快なリズム、巧みな曲構成・聴いている者を飽きさせない曲の展開、楽器が奏でる素朴な音の良さなどがありました。そして何より、全体として何か心に訴えかけるようなメッセージ性のあるメロディがある曲が多く、そのような点からカシオペアやT-SQUAREにはまっていきました。)
カシオペアはT-SQUARE(旧称はTHE-SQUARE)というバンドとともに日本フュージョン界を牽引してきた存在です。もちろん、他にもフュージョンバンドとして活躍しているバンドや、個人でフュージョンの楽曲を演奏される方もいるのですが、カシオペアとT-SQUAREは日本におけるフュージョン界隈のなかでは圧倒的な知名度を誇っていると思われます。
今回紹介するFull Colorsというアルバム制作時のカシオペアのギターはリーダーの野呂一生さん、キーボードは向谷実さん、ベースは鳴瀬善博さん、ドラムは日山正明さんです。それでは、アルバムFull Colorsの紹介に移りたいと思います。
-Full Colors-
- Fightman
- The Sky
- Passionate Voltage
- Purple Hours
- Final Chance
- Akappachi-Ism
- Private Sunday
- Search My Heart
- Street Of Dreams
- Navigators
- Once In A Blue Moon
- Top Wind
このアルバムを一言で表すなら、”個性の豊かさあふれる、一軍集団”になるでしょうか。それぞれ異なる雰囲気を持っていて、クオリティーが高い曲が揃っている名盤だと思っています。
アルバムの最初を飾るのはFightmanです。イントロのキーボードの音がなんかおもちゃっぽい感じもしなくはないのですが、セクションAからは聴いててしっくりくる感じの音になっています。個人的には、イントロ部分の”ドッド ドシ ラーレ シッシ シラ ソッミーソ”のリズム感の秀逸さに惚れています。
The Skyは全体的にゆったりとした曲想ではありますが、サビの部分やエンディングではギターが情熱的にメロディをうたうなど盛り上がりをみせます。エンディングの”ファーミーラーシー”が三回流れるところは何回聴いても感動します。
Passionate Voltageは激情的な曲想で、かなりはやいテンポ感の曲です。中盤のキーボードによるソロではバイオリンのような音で美しい旋律を奏でています。このアドリブは一聴の価値ありです。
Purple Hoursは聴くと派手な感じはしないのですが、ギターとベースがユニゾンしているところはかなりの演奏テクニックが要求されると思います。また、32音符の速弾きなのもこのユニゾンの特徴です。
Final Chanceはキーボードの向谷さんの作曲です。この曲はおしゃれな雰囲気の曲で、キーボードがメロディの主体を担っています。ちなみに、私がこのアルバムを買おうと思ったきっかけはこの曲でした。なので、初めてカシオペアを聴く方はこの曲から入ってみるのも良いかもしれません。
6番目の曲はAkappachi-Ismで野呂さん、鳴瀬さんの共作となっています。イントロ部分はかなりシンプルなフレーズにもかかわらず何かワクワクさせるそんな不思議なフレーズです。なお、この曲はキーボードソロがありますが、とても難易度が高く私は全然弾けません。(練習をあまりしなかったので当然ですが、、、)
7番目の曲Private Sundayはウキウキ系の曲ではなく、家でゆっくりしている気分を想起させるような雰囲気の曲です。メロディの美しさという意味ではこのアルバムの中で随一だと思います。
8曲目はまた向谷さんの作曲でSearch My Heartです。情緒あふれる曲想で静かながらも心に染み渡るような旋律がたまりません。ベースが主旋律を歌っているのが特徴です。
Street Of Dreamsは一風変わった雰囲気の曲です。サビの部分は、なんとなく聴いていて”過去の人生を振り返る自分”を想像してしまいます。(共感していただける人が何人いるでしょうか)サビの後のアドリブではギターが高音域で歌って盛り上げます。
最後から3番目の曲はNavigatorsです。イントロからセクションA、B、サビにいたるまでとにかくメロディがシンプルで秀逸です。それでいて、曲に深みがあり何か心に訴えかけるものがあります。
そして、11曲目はOnce In A Blue Moonです。ピアノが旋律を奏でており、闇というかタイトル通り夜の月明かりをイメージさせる曲です。
そして大トリは野呂さん作曲のTop Windです。イントロのみならず、曲中にも何回か現れる”ドシッドッシドッレッミー”はあまりにも印象的です。これを聴いたら、思わず口ずさみたくなるようなリズムをしています。この曲のサビはこのイントロのフレーズとなっており、このフレーズだけあれば満足してしまいます。笑)アルバムの締めとしてもふさわしい完成度の高い曲で、Full Colorsの中では私の一番のお気に入りの曲です。
以上、私がカシオペアのアルバムの中で一番好きなアルバムFul Colorsについて紹介してみました。
次回はまた他のフュージョンのアルバムを紹介したいと思います。
エレクトーンの上達法 第1回(譜読み)
はじめまして、フュージョン音楽と数学が大好きなtctです。
この記事が最初の投稿となります。
このブログでは私の趣味である、音楽(特に作曲の仕方)と数学を二本柱に読者の方の興味をそそるような価値のある記事を書いていきたいと思っています。(専門家ではないので、間違っていたりつまらない記事もあるかもしれませんがそこはご容赦ください、、、)
自分も含めて読者の方とも楽しみを共有していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
さて、最初の記事である今回はエレクトーンの上達法について、私の経験に基づいて紹介していこうと思います。
この記事にたどり着いた方ならご存じだと思いますが、エレクトーンとはピアノのような鍵盤楽器のことで、足鍵盤があるというのがピアノとは異なる特徴です。
私は、幼稚園の年中の頃から高校三年生の夏頃までヤマハ音楽教室に通っていました。ヤマハを引退した後もエレクトーンを続けており、自分で言うのも何ですが右手だけ上手いという自信があります。笑)そこで今回はなかなかエレクトーンが上達しないという方、特に小さい頃はやってなかったけど大人になってエレクトーンを始めたという方に向けて私が思う上達法を紹介してみたいと思います。
ーエレクトーン上達法ー
- 楽譜を読んだ時点でメロディの一つ一つの音の長さが正確に読み取れること
- 五本の指が独立する練習をすること
- 指が独立してきたら、市販の曲を弾いてみること。もちろん、最初はゆっくりな曲からスタートし、だんだん速い曲へとレベルアップしていくのが良いです(なお、2と3を同時並行的に進めても良いかもしれません、というよりほとんどの方はこうやっていると思います。)
- その他。前提として、エレクトーンをやることと曲を弾くことに興味があること
以上がエレクトーンの上達法の概観です。ポイントを注意しておくと1~3の中で、一番苦しいのが1で次に苦しいのが2だと思っています。なぜなら、1も2も一朝一夕にはできることではなく、練習が退屈に思ってしまうからです。ここでやめるか続けるかが一つの分岐点だと思います。
では、ここから上達法1について説明していきたいと思います。これは言うまでもなくエレクトーンの(あるいはギターやベースなど他の楽器の)上達の基本のキです。なぜなら、楽器を弾くには楽譜を読めなければならないからです。1は上達法の中でどういう位置づけかというと「楽譜をストレスなく読め、メロディのリズムが分からなくて悩む無駄な時間をなくす」ためのものです。
1の重要性が分かっていただけたでしょうか?エレクトーンの講師になって生徒さんを見てきたわけではないので自分語りになってしまうのですが、私はこの譜読み(楽譜を読むことの名称)ができるようになってからエレクトーン上達の一つ目のパラダイムシフトが起こりました。笑)
上達法1の具体的な方法ですが、メロディを良く聴いて馴染みがある曲のCDと楽譜を手元に用意し、楽譜に記譜されているメロディの一つ一つの音の長さをCDを聞きながら確かめるということになります。
私は16分音符一つ分を”タorン”と読むことにし、例えば16分音符が三つ分の音の長さは”タ・ン・タ”と、16分音符4つ分の長さに対しては”タ・ン・タ・ン”と読んで音の長さをつかむようにしました。
ポイントがあります。それはできるだけ16分音符や8分音符が入っているメロディに対してこの練習を行って欲しいということです。これを聞くと”えっ、最初から16分音符?”と思うかもしれませんが、逆に全音符や2分音符だとリズムの最小単位が分からなくてリズムあるいは音の長さの仕組みがつかめないと思います。なので最初から16分音符の長さを音の長さの最小単位にして音の長さをつかんでいくのが良いと思います。
なお、曲の中に32分音符が出てくる場合、原理的には32分音符一つ分を”タorン"として読めば良い(つまり、音の最小単位を32分音符とすれば良い)のですがこれでは音の長さが短すぎてとても分かりにくいので、32分音符が出てくる小節だけ32分音符を音の長さの最小単位とすれば良いと思います。そもそも32分音符が出てくるような曲はフュージョンぐらいしかないと思いますが、、、
以上、譜読みの方法について自分なりに解説してみました。参考になれば幸いです。
次回は上達法の2について説明していきます。